加齢臭が洗っても取れないのには原因があって、まずは毎日使っている石鹸やシャンプーがいけない場合や、年齢からくるものや食生活などが加齢臭の原因になっている場合があります。臭いは予防することができますので、今日からでもしっかりと対策していきましょう。
加齢臭が取れない原因は生活習慣になるかもしれません。どんなにお風呂で体を洗って清潔にしていても加齢臭が取れなかったら、食生活を見直し、また使っている石鹸やシャンプーなどを変更してみるのも一つの方法です。加齢臭を香水などでごまかすと嫌な臭いが倍増することもありますので注意しましょう。
加齢臭の原因は?
加齢臭とはある一定の年代になると体から発生する臭いの事を言います。
そんな加齢臭の原因はやはりその名の通り加齢が原因と思われがちですが、しっかりと原因となる物質がありますので、歳を取ったからと諦めないようにしましょう。
では加齢臭の原因となる物質とはどのようなものなか。
それは脂肪酸と過酸化脂質が合わさった事で生じるノネラールという物質となります。
これは若い年代の方からは殆ど検出される事がありません。
ですが、一定の年代になってくると多かれ少なかれ男女関係なくノネラールは検出されるようになります。その理由として、老化の原因にもなる酸化を防ぐ力が加齢によって弱くなってくる事にあります。
この抑制力が弱まってしまうと、脂肪酸や過酸化脂質の分泌が多くなってしまう事になり、結果としてノネラールも増加してしまうのであの独特な加齢臭へと繋がってしまいます。
加齢により発生するノネラールが原因という加齢臭。
こうして見てみるとある意味加齢臭の原因は加齢と言っても間違いではないのかもしれませんね。
加齢臭はどんな臭い?
加齢臭とはどんな臭いなのか。
加齢臭に限らず自分の体からする匂いとなるとどんなものでもなかなか自覚するのは難しいものですよね。一番気づくのはやはり自分以外の周りの人。ですが、周りの人だからこそ本当は気づいてほしくないものですよね。
加齢臭の臭いがわからなくても、何気なく自分が普段使っている枕に顔をうずめて「あれ、なんかくさい」と気づく方も中にはいらっしゃいますが、気づかない方もとても多いです。
では実際加齢臭はどんな臭いの事を言うのか。
それは「何日も放置した天ぷらの臭い」と表現する例が一般的に多い例えとなります。しかし、なかなか天ぷらを数日間残しておくという事自体が少ないので、イメージが沸かないという方の方が多いかと思います。
他に臭いを例えた例ですと、
- ロウソク
- チーズ
- 古本
- 古いタンスや押入れ
などの臭いが上げられます。
人それぞれ臭の感じ方が違う事もあり、実際、加齢臭の臭いを知っている方でもこれらの例を見てうーんと首をかしげる方もいらっしゃるのが実際のところです。
簡単に言ってしまえば油臭い系統の臭いがするとそれは加齢臭と言われやすいでしょう。
加齢臭の原因が脂肪酸や脂質という事もあり、なんとも言えない油臭さは加齢臭の特徴とも言えます。
年齢はどれくらいから出る?
加齢臭は年齢から出るのか、というと何歳になったから必ず出てくるというものではありません。
平均して40歳以上から加齢臭が発生する方が多いというのが研究の結果で出ています。
しかし20代後半や30代の方でも加齢臭とはまた少し違う独特の臭いが出始めたり、若いうちから加齢臭が始まるという方もいらっしゃいますので、絶対に40歳からというものではありませんので要注意です。実際に、20代の時の友人から見事な加齢臭が発生していたこともありました。
また、一般的に加齢臭というとおじさん、男性のイメージが強いですが、女性でももちろん発生するものです。
そして、意外な事に男性の加齢臭は60歳を過ぎる頃から段々と臭いがしなくなってくるのですが、女性の場合は30代後半から始まり更年期に入るとどんどん加齢臭が強くなってきます。
旦那の臭いが気になると嫌悪しているうちに「自分の方が加齢臭が強くなっていた」なんて事もありますので自分では加齢臭に気づいていなくとも歳を重ねる毎に加齢臭への対策を考えていくようにする事をオススメ致します。
しかし何故男性の加齢臭は消えていくのに女性の加齢臭は段々と強くなっていくのかとても気になりますよね。
これはどちらもホルモンの影響が原因となっているのです。
男性の場合は男性ホルモンが年齢と共に減少していく事が加齢臭が弱くなる原因となります。男性ホルモンが減ると、体の酸化を防ぐ力のある女性ホルモンの割合が多くなってきますので結果的に加齢臭が弱くなっていくという事に繋がります。
逆に女性の場合は女性ホルモンが年齢と共に減少してしまう、つまり酸化を防ぐ力がなくなってしまい男性ホルモンが強くなってきてしまうことから加齢臭が強くなるという現象が起きてしまうのです。
耳の後ろから臭いが?
「加齢臭は耳の後ろからする」なんて言葉を聞いた事がある方はとても多いと思います。
他には頭からするなんて方も多いです。
お父さんの枕が臭いなんて言う事から大体その辺りの場所イコール加齢臭と繋がりやすくもあります。
しかし、実際本当に加齢臭は耳の後ろから発生しているのかというと、実は違います。加齢臭は耳の後ろと言ったようにピンポイントの場所ではなく、背中や上半身を中心として体全体から発生されやすくあります。
では何故、耳の後ろから強く加齢臭を感じてしまうのか。
それにはいくつか理由があり、まず耳の後ろは意識しなければ洗い忘れてしまいやすい場所という事。
また、皮脂腺が多い箇所であり汗もかきやすくこもってしまいがちな場所という臭いが発生しやすい条件の整った箇所であるという事が上げられています。
それだけではなく、実は耳の後ろは加齢臭ではなくミドル臭という20代後半から30代に多い加齢臭とはまた違った独特の臭いや汗の臭いが発生しやすい箇所でもあるので、加齢臭と勘違いされる事も少なくないのです。
どちらにせよ耳の後ろから何らかの臭いがしてきたという場合は、体全体に臭いの原因となる現象が起きている証拠でもありますので、段々と体全体から臭いを発生させてしまい兼ねませんので臭い対策をし始めるようにしましょう。
ミョウバンとは?
加齢臭にはミョウバンが効くという噂が色々な場所で話題になっています。
ミョウバンとはそもそも何かと言うと、硫酸塩、カリウム、マグネシウムといったこれらのミネラル、そして金属が結びついて出来た結晶の事を言います。汗の臭いやワキガ等の体の臭いの対策に昔から役立っており、ミョウバンを水に混ぜたものは制汗剤として愛用されていた事もあります。
ミョウバンには汗を
- 抑える作用
- 殺菌作用
- 臭いを消す作用
等があります。
この事から加齢臭にも効果があるのではないかと、噂が広まっていったのでしょう。
では、実際加齢臭には効果があるのかというと、効果はしっかりとあります。
一番効果の出やすいオススメの使い方としてはやはりミョウバンを水に溶かしたものを、スプレータイプの容器に入れて臭いの気になる箇所にシュッとひと吹きするというもの。作り置きはしないで短期間に使い切れる量を用意するようにすると良いでしょう。
シュッと吹きかけるだけではなく、タオルにミョウバン水をつけて体を拭いたり、中々頻繁に洗えないようなスーツ等の衣服にもかけると消臭効果が高まるのでオススメです。
石鹸では何がおすすめ?
加齢臭にはどんな石鹸が良いのか。
普段使っているような良い香りの石鹸やボディーソープでは中々臭いまで落とすのは難しいものです。良い香りで誤魔化せるのではないか、なんて思う方もいらっしゃるかと思いますが加齢臭の臭いは手強いので石鹸の香りに勝ってしまったり、混ざり合って変な臭いになってしまう事も少なくありません。
ではどんな石鹸なら大丈夫なのかというと。
一つはポリフェノールが入ったもの。柿渋入りの石鹸なんかがこの場合オススメです。
ポリフェノールは皮脂の酸化を防いでくれる効果や臭いを取り除いてくれる効果があるので、酸化が原因で起きている加齢臭にとってはとても心強い味方となってくれます。
もう一つは加齢臭対策用の石鹸を使うというもの。
最近では加齢臭用の石鹸も少しずつ色々な種類が発売されていますのでそちらを試してみるのも一つの方法です。こちらの場合価格は高いものから安いものまで幅広くあります。
しかし高いから良い、安いから悪いという事はなく、加齢臭に対する消臭効果はどれも大体同じくらいしっかりと効果を発揮してくれるのでご安心下さい。
では値段の違いは何なのかというと、高いものは保湿効果や香りといったプラス要素があるものが多いのが特徴です。気になるけどどれが良いかわからないという方は、まずは自分のお財布と相談しながら決めるというのも悪くはありません。
後はどの商品にも言える事ですが、肌質は個人個人で違いますので、使用してみて自分の肌に合うか合わないかを判断するようにしましょう。
シャンプーも考える
加齢臭を頭から感じるという方は少なくありません。
そのためシャンプーを使って加齢臭の対策をするという方法もあります。
ではどんなシャンプーが加齢臭対策に最適でしょうか。
普通のシャンプーですと、汚れは取れてもなかなか臭いまでは落とし切れなかったり、すぐに加齢臭がしてきてしまうという事がありますのでシャンプー選びが難しいのが悩みです。
一番良いのは加齢臭対策用のシャンプー。
加齢臭対策の石鹸にも使われている柿渋ポリフェノールが入ったものや、加齢臭の臭いを上手く取り込みながら良い香りに変えてくれるハーモナージュ効果があるものが販売されています。価格はやはり市販のシャンプーに比べると少し高いですが、効果は抜群です。
一般の普通のシャンプーで対策をする場合はなるべく頭皮への刺激が少なく、洗浄力がしっかりとあるものがオススメです。あまりにも洗浄力が強いものですと、逆に皮脂の分泌が増えてしまい加齢臭が強くなる原因にもなりますので、購入前にしっかりと気になるシャンプーについて調べるようにしましょう。
特に石油系の界面活性剤が沢山入っているシャンプーは要注意です。
洗濯をしても取れない?
加齢臭の染み込んだワイシャツ等の衣服は普通に洗濯をしても中々臭いを落とす事が出来ません。特に着る回数が多いもの程臭いが染み込みやすいです。
困った事に汚れの部分を手洗いしてから洗濯機で洗ってもあまり意味がないというのがとても悔しいものです。
そんな加齢臭のする衣服の洗濯はどうしたら良いのか。
まずは洗剤選びから見直していきましょう。
加齢臭の原因は言ってしまえば皮脂になります。この皮脂汚れというのはとても頑固で、皮脂は生地の中に簡単に染み込んでいってしまいます。イメージとしてはカレーやファンデーションのシミが取れないのと似ています。
ただ皮脂の場合は目に見えにくいものでもありますので、ぱっと見て汚れ自体の黒ずみは取れていても皮脂は生地に残ったままなんてことが殆どです。
そのため、洗剤は皮脂汚れに強いものを選ぶようにしましょう。特にリパーゼという成分が入った洗剤が加齢臭には効果的です。
しかし、それだけでは完全には落とし切れないので、酸素系の漂白剤をぬるま湯に入れてその中に加齢臭のついた衣服を30分以上漬けておいてから洗濯をするとすっきりと綺麗にする事が出来ます。
ただし漂白剤なので、色落ちのしにくいものや色のついたものは長時間漬けておいてしまうと色が抜けてしまう事がありますので、その点はしっかりと衣服の種類をチェックしてから行うようにしましょう。
なかなか洗濯に出せないスーツや制服の場合は、ミョウバン水を噴きかける等して一時的に対策をしましょう。
香水を使うのはNG?
加齢臭を隠すために香水を使う方はとても多くいらっしゃいます。しかしそれがあまり良い方法だとは一概にも言えないのが現状です。
外国の方ですと体臭が強いので香水をつけているというのは普通です。実際、日本で販売されている外国の香水も香りが強いですよね。
確かに香水をつければ自分はとても満足しますが、加齢臭を気にしてつけているとなると自然と香水の付ける量も多くなってしまいどうしても香りが強くついてしまいます。そうなると周りの方に迷惑がかかっている事が増えてしまいます。
中にはそのせいで体調を崩す方も少なくありません。
場合によっては加齢臭と香水が混ざってしまい強烈な臭いに変わってしまうという方もいらっしゃいます。もちろん付けている本人は気にならないので気づきません。
そうならないためにもあまり加齢臭を香水で誤魔化すという対策はしないようにしましょう。どうしても使いたい場合は、まず汗をしっかりと拭いたり、消臭スプレーをして加齢臭の対策をしてから香水をつけましょう。
香水もシトラス系やハーブ系が加齢臭にはぴったりですので、甘い香りのものよりもそういった爽やかなものを選んで付けるようにしましょう。
加齢臭を予防するには?
色々と書いてきましたが加齢臭の対策の前にまずはあらかじめ出来る予防も知って行うようにしましょう。予防とは言え既に加齢臭が出てきてしまったという方でも充分有効なものですので、まだ加齢臭になっていない方、既に悩まされている方の両方の方にご覧になっていただきたいと思います。
では加齢臭を予防するにはどうしたら良いのか。
一言で言ってしまえば生活習慣の改善です。
食生活の面では油っぽいものを控えるようにすること。
揚げ物はもちろんマヨネーズのかけすぎやバター、マーガリンといった脂の多いものは要注意です。
運動面では適度にしっかりと運動を日常に取り入れること。
何もジムに通えという事ではありません。ちょっとしたウォーキングでも良いのです。車の生活が多い方は、歩く時間を増やすというのも大切です。
また、お酒の飲み過ぎや煙草の吸いすぎは老化を速める原因にもなりますのでなるべく控えましょう。
これらを摂るにしても、酸化を防ぐ効果のあるビタミンを補える食事をするといったように何らかの形で体の中のバランスを整えるように気を遣うようにすると加齢臭を少しでも防ぐ力となります。
正しい生活習慣は加齢臭だけではなく健康にも繋がるので一石二鳥の予防となりますよ。
加齢臭が取れない原因は?【石鹸やシャンプーで予防する!】のまとめ
誰もが出てくる可能性がある加齢臭ですが、毎日の生活習慣の見直しや使うデオトランドの変更で予防できますので、もしや加齢臭?と感じたらすぐに対策です!